不純異星交遊

おもんないです

ULTRA CUBとわたし

人見知りすぎるが故に直接伝えられない(伝える必要ない気もしてる)し、もう文章にして閉じ込めることにしました。伝わっても伝わらなくてもいい。自分語りが多過ぎて見てられない無差別爆撃ラブレター。

 

高校生の頃、とある女の子とTwitterで繋がった。とてつもない透明感を纏っていて、間違いなく天使で女神だった(今でも)。やりとりはほとんどしなかったけれど、一方的にずっとSNSを追っていた。本当にあり得ないくらいかわいくて、たまにあげてくれる(割とすぐに消える、そこがまた尊い)自撮りを光の速さで保存しまくっていた。なんなら今でも見ている。その娘の幸せをずっと願っていた。けど、緊張し過ぎてリプライとかは送れなくて、ファボが精一杯の存在証明だった。その娘の住んでる町の天気予報までいつもついでに確認してた。

 

ある日、その娘がツイキャスをしていた。生声聞けちゃうのって生活に入り込んだ感あってエロいな〜とか軽い気持ちで見に行ったら爆音で銀杏BOYZの「あの娘は綾波レイが好き」を聴きながら泣いていた。情報過多で頭がショートしそうになった。しかし、その娘の感性を少しでも理解したくて、銀杏BOYZを聴くようになった。当時の私からすると衝撃的な歌詞のオンパレードでしかなくて、自分はロックの良さを理解出来ないかも知れないとめちゃめちゃ凹んだりもした。結局全然理解出来なかったけど、私なんぞが理解出来ない世界観を持ち合わせているその娘をさらに魅力的に思うようになった。

 

時は流れてお互い大学生になり、彼女は上京した。全てを惑わすツヤツヤ漆黒ボブヘアーはチャーミングなギラギラふわふわハイブリーチヘアーに姿を変えていた。それでもやっぱり彼女は儚くてかわいかった。きっと儚いとかいう言葉で簡単に括られることを嫌うだろうけど。その娘は尋常じゃない速度で垢抜けていって、あっと言う間に東京を自分のものにしていった。峯田さんとの夜の高円寺でのツーショット写真や、慣れた感じでたばこを咥えた写真がタイムラインに流れるようになった。その娘が幸せなら何だって良かったんだけど、正直勝手にめちゃくちゃ心配してたしもどかしかった。私が勝手にその娘を女神化して純粋無垢の象徴であってくれと祈ってしまっていたから。今だから分かるけど、こんなものはただの呪いだ。かわいい女の子特有の通過儀礼をどうにかしてぶっ壊したいという愚かで最弱な支配欲。でも超本気だった。結局彼女は東京での大学生活をそれはそれは謳歌しまくり、最強にクールでかわいいレディーになって卒業していった。どんなに生活が東京色に染まっても、その娘の書く文章は文学的で美しいままだったし、柱軸がブレることはなかった。ケイスケカンダのお洋服が死ぬほど似合う女の子。今は社会人になって、某有名AVメーカーで会社員をしているらしい。とてつもない最強の女の子、私のトラウマで恐らく性なる春の象徴。

 

前置きがかなり長くなりましたが、これらのクソキモエピソードを何年かぶりに蒸し返してくれたのが、ULTRA CUBです。「あの娘がセックスしてるなんで俺は絶対信じない」を初めてYouTubeで聞いた時は、曲自体は好みだけど歌詞が良くわからんなって思っちゃいました。だって経験上、かわいい女の子ほどめちゃめちゃにセックスしてるから。しかもバンドマンなんか女の子食う側やんけ!って。信じろよ!って。「あの娘は綾波レイが好き」の方が私の見てきた世界には合致してた。だけど、なんか拗れて捻くれてるのに真っ直ぐな歌詞がブッ刺さった。私は女だし絶対にそんな経験したこと無いくせになんだか懐かしかった。分からないけどなんか分かったつもりになった。

 

そして実際にライブを見た時に上で話した自分の拗らせを全部思い出して悶絶した訳です。ULTRA  CUBの楽曲の中には、あの時の私の煮え切らない感情が居る気がする。私自身が愛(笑)とかセックスとかを知る以前のかわいい女の子に対する純粋が故に混沌とした感情。いや、性別違うから確実に全く一緒では無いと思うけどね。大人になって忘れかけてしまっていた衝動や情熱たちも一緒に蘇ってくれました。全部お帰りなさい。カーミさんが解き放つ「君」への愛は、私を過ぎ去ってキュートなあの娘たち・男の子たちに注がれていく。真っ直ぐすぎてちょっと気持ち悪いかもしれない愛の祈り。でも気持ち悪くないと愛じゃないし気持ち良くも成れない。とても本質的だと思う(逆に綺麗な愛って何なんだろうね?)。少年漫画のちょっとイケてないヒーローみたい。悪口じゃないし煽ってもない、褒めている。ついでに同情もしていない。登場人物に私が居ない絶対不可侵な愛の歌。でもその愛はあの頃の私の拗れた愛にどこか似ていて愛おしい。ULTRA  CUBの楽曲の中で地縛霊と化している説がある私のクソキショ感情がいつか成仏する日が来るのか、また成仏する必要はあるのか。どっちでもいいけど、出会うべくして出会えたバンドだということに私の中ではなってる。もっと早く会いたかったなあ。彼らの見せてくれる景色はきっと面白いだろうから、ついて行こうと思ってます。絶対ライブを見た方がいい。演者・ライブハウス・お客さんの3つが揃った時の爆発力が1番高いバンドな気がしている。情熱の魔窟。多分時空を歪めている。楽器陣がめちゃくちゃしっかりしているからこそ生まれる空間。まさに日本語ロックの性なる花。純度の高い混沌に私も混ぜてくれー!!!

 

最後にまたキモい話に戻らせて下さい。そもそもこの長文日記を始めたのは、上に挙げた女の子が、私が高校生の頃に書いていた呪いの長文ブログを好きだったとメッセージをくれたからなんです。天邪鬼な私はアカウントを変えて発信してしまっているので恐らく本人には届いてませんが。私のアカウント見てくれてたの知らなくて超嬉しかった、つい1年前くらいの話。特にオチはないよ。ただこの文章はここに書くことに意味があったと思う、知らんけど。

 

【要約】

ULTRA  CUBのライブに行った方がいい。